『HIGH OUTPUT MANAGEMENT』を経営に使ってみた|“成果は組織の総和”という考え方のレビュー

ビジネス書レビュー

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「いいプレイヤーが、なぜいいマネジャーになれないのか」。会社が大きくなるほど、自分が動くより人に動いてもらうことが増えます。私もそこでつまずきました。今回は、インテルを率いたアンドリュー・グローブの『HIGH OUTPUT MANAGEMENT』を、自社のマネジメントに実際に使ってみた所感をお話しします。

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どんな本か

マネジャーの成果は、自分の成果ではなく「自分の組織と、影響を与えた周囲の組織の成果の総和」である。この一文に本書は集約されます。半導体メーカーの経営者が書いた実務書ですが、業種を問わず使える普遍的なマネジメント論です。精神論ではなく、会議・1on1・指標といった具体的な道具の話が中心なのが特徴です。

📘 HIGH OUTPUT MANAGEMENT(アンドリュー・S・グローブ 著・日経BP) マネジャーのアウトプットを「組織の成果の総和」と定義し、会議・1on1・教育・指標という具体的な手段でそれを最大化する方法を説いた実務書。

使ってみて、どうだったか

いちばん効いたのは「自分の時間を、最もテコの効く活動に使う」という考え方でした。私はそれまで、自分で手を動かす作業に一日を溶かしていました。本書に従い、一人に一時間かければ何十時間分の判断が変わる1on1や、基準づくりに時間を移したところ、現場が私を待たずに動く時間が増えました。経営者が手を引くほど組織が回る、という逆説を体感しました。

明日から真似できる一つ

まず始めるなら、メンバーとの定例1on1を「相手のための時間」と決めることです。進捗確認の場ではなく、相手が困りごとを持ち込む場にする。私は冒頭の五分を必ず相手に話してもらうルールにしました。たったこれだけで、問題が小さいうちに上がってくるようになります。

まとめ

本書は流行りの手法ではなく、長く使えるマネジメントの土台をくれる一冊でした。プレイヤーからマネジメントへ重心を移したい経営者・リーダーに、静かにおすすめできます。気になった方は、まず1on1の置き方から試してみてください。

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