経営者として日々判断を迫られるなかで、何度も読み返している一冊が『7つの習慣』です。自己啓発の名著というイメージが先行しますが、私にとっては「経営判断の土台を整える本」でした。今回は、この本の考え方を実際に自社の運営でどう使ったか、特に効いた2つの習慣を中心に、一人称の実践レビューとしてお話しします。
なぜ経営者こそ『7つの習慣』なのか
会社の判断は、突き詰めると経営者自身の優先順位と人間関係の作り方に行き着きます。本書はテクニックではなく「人としての土台(人格)をどう築くか」を扱うので、目先のノウハウより長く効きます。私自身、忙しさに飲まれて場当たり的な判断が増えていた時期に読み返し、考え方の軸を取り戻せました。
習慣1|「主体性を持つ」を経営判断に使う
第1の習慣「主体性を持つ」は、起きた出来事ではなく自分の反応を選ぶ、という考え方です。経営をしていると、市況・取引先・人の問題など、自分でコントロールできないことに振り回されがちです。本書を読んでから、私は問題に直面したとき「これは自分が動かせる範囲か、そうでないか」をまず仕分けるようにしました。動かせないことに悩む時間を減らし、動かせることに資源を集中する。これだけで判断のスピードが上がりました。
習慣2|「最優先事項を優先する」で時間を守る
第3の習慣は、緊急ではないが重要なこと(第2領域)に時間を割けるかが勝負だと説きます。経営者の一日は、緊急の用事で簡単に埋まります。私は採用や事業の仕込みといった「重要だが急がない仕事」を、先に予定としてカレンダーに入れてしまう運用に変えました。空いた時間にやろうとすると永遠に手がつかない。先に枠を取る、というだけの工夫ですが、会社の中長期の打ち手が確実に前に進むようになりました。
読んで難しかった点・正直な感想
一方で、本書は分量があり、抽象度も高いので、一度で全部を実践するのは現実的ではありません。私は「今月はこの習慣だけ」と1つに絞って試すやり方に落ち着きました。全部やろうとして挫折するより、1つを生活と仕事に定着させる方が、結果的に身につきます。万能の処方箋ではなく、繰り返し戻って使う“基準”として持っておく本だと感じています。
どんな人におすすめか
判断がぶれて疲れている経営者、忙しさで重要な仕事が後回しになっている人、これからチームを率いる立場になる人におすすめです。テクニック本に少し疲れた人ほど、土台に立ち返れる一冊として効くはずです。
『7つの習慣』をAmazonで見る※在庫・価格は公式サイトで最新をご確認ください
よくある質問
まとめ
『7つの習慣』は、経営判断の土台を整え直してくれる本でした。主体性を持って動かせることに集中する、重要な仕事の枠を先に取る——この2つを自社に入れるだけで、時間の使い方と判断の質が変わります。ノウハウに迷ったとき、何度でも戻ってきたくなる基準として、手元に置いておきたい一冊です。


コメント